「工場実習絶対きついし、やりたくないよー!」
入社して、工場実習の話が出た時、正直にそう思いました。
私は、2021年に新卒として入社した新入社員です。
私が採用された仕事は「開発」なので、「現場」をよく知っておく必要があります。
そのため、新人研修の一環として2ヶ月間の工場実習がありました。
「やりたくない!」と思ってもやらなければいけないので、しっかり工場で働いてきました。
今回の記事では、その工場実習の感想・学んだ事と同じく工場実習を行う人へのアドバイスを紹介します。
2ヶ月間の工場実習
行ったこと
工場実習で行うことは、その工場によって異なると思いますが、私の例を挙げます。
- 部品の確認・運搬
- 製品の組立
- 効率化のための作業
部品の確認・運搬は、工場に運ばれてきた部品を確認し、作業する場所まで運搬する仕事です。
10kg超える大きな部品から、5mmほどの小さな部品まで、様々な部品の数や色をチェック。
正しく確認し、正しい作業場所まで安全に運ぶことが必要でした。
製品の組立は、部品を組んで製品を作っていく仕事です。
作業内容は色々ありますが、手で行うだけでなく機械を使うことも。
ライン作業の場合、決められた時間内に決められた手順で決められた作業をする事が求められます。
効率化のための作業は、作業者の作業時間を計測したり、治具を作ったりする仕事です。
この作業を工場実習でやる人はあまりいませんでしたが、私は大学の時に経営工学の授業を少し受けていたため、やらせてもらいました。
大変だったこと
工場実習で大変だった事は、以下のような事があります。
- 肉体労働で、疲れる
- 夏場のため、暑すぎた
- 単純作業で、飽きる
1つ目は、工場実習は肉体労働のため、かなり疲れることです。
特に、足の疲労が半端ないです。
最低でも8時間は立ちっぱなしですし、部品の運搬だとその移動距離は最低3万歩。
最初の2週間は、仕事終わりに足が生まれたての子鹿になってしまいます。
私は運動習慣があるので気合いで乗り切りましたが、運動習慣のない同期は足ケア用品が欠かせなかったようです。
2つ目は、夏場だったこともあり、非常に暑かったことです。
工場内は非常に広いので、普通の冷房はありませんでした。
一点に集中して冷風を送るスポットクーラーと扇風機のみなので、当たらない場所での作業は地獄。
また、服装は安全のため、長袖長ズボン、帽子に安全メガネを着用。
「暑くないわけがありません!」
暑さに弱い人は、首やおでこを冷やしながら作業しないと危険です。
3つ目は、単純作業が多く、飽きてしまうことです。
工場の作業は、「誰でもできるように」考えられているので、単純作業ばかり。
慣れないうちは、周りに遅れないように頑張るので大丈夫ですが、慣れてくると飽きてしまいます。
働く期間が長くなればなるほど、ただ作業をしているだけだと、作業がどんどん苦痛になってきます。
学んだこと
工場実習で学んだ事は、以下のような事があります。
- 自分なりの目的を見つけると良い
- 仕事できる人は時間を無駄にしない
「自分なりの目的を見つけると良い」に関しては、仕事への取り組み方です。
大変だったことで、「工場実習は単純作業が多くて飽きる」と言いましたが、その解決策になります。
同じ作業でも「ただ作業するだけ」と「作業のしづらい点を探しながら作業する」のでは、作業に対するやる気が変わってきます。
「絶対、後者の方がいい。」
やらなくちゃいけないことも、自分なりに目的を作るとうまくいくと気がつきました。
例えば、節約。自分なりに目的を作ると続けやすいですよ。
「仕事できる人は時間を無駄にしない」に関しては、工場内で色々な人を見て感じたことです。
作業者の人で「仕事ができるなぁ」と感じた人は、
- 与えられた仕事をすぐ行っていた
- 終わったらすぐ次の仕事を探して実行していた
「次、どうしようかなー」と悩んでいる事なく、次々に行動していました。
上司の人で「仕事できるなぁ」と感じた人は、
- 問題を打ち上げたらすぐに対応してくれた
- すぐに無理な時は対応できる時間を教えてくれた
人によっては後回しにされるのですが、できる人は簡単な問題はすぐに解決してくれました。
無理な場合でも、作業者である私にムダな時間を使わせないように行動してくれました。
「時間という貴重な資産を大切にしよう」
工場実習を通じて改めてそう感じました。
仕事のためにも、人生のためにも。
アドバイス
私から今後工場実習を行う人へのアドバイスは2つあります。
- しっかり工場実習に備えること
- 工場実習の目的を自分なりに作ること
まず、しっかりと工場実習に向けて準備しましょう。
先程紹介したような、疲労を回復させる物や暑さに備える物もおすすめ。
残業で忙しくなることを想定した食品の備蓄などもあると便利です。
私の場合は、残業が長引いた日の夜ご飯はプロテインだけで済ませてました。
備えておけば、もし工場実習で使わなくても、食品は他の場面でも活躍してくれますよ。
備えができたら、次に、工場実習の自分なりの目標や目的を考えましょう。
目的がないと仕事がめちゃくちゃ苦痛ですし、時間が無駄になってしまいます。
「ちょっと目的を考える」だけでいいんです。
- 今後の仕事に生かせるところを探す!
- いっぱい動いて痩せる!
- 改善点探す!
どんなものでも良いので、目的や目標を考えましょう!
そうすると、工場実習が苦痛なものから、目的のための有効な手段になりますから。
まとめ
今回の記事では、私の2ヶ月間の工場実習の感想・学んだ事とアドバイスを紹介しました。
工場実習は「大変」だし、「きつい」ですが、もしあるなら避けることはできない研修です。
どうせやるなら、少しでも「苦痛」を取り除いた上で、今後に役に立つ「何か」を得られるように、意識して工場実習に臨みましょう。
ちょっと意識を変えるだけで、終わった後に「大変だったけどいい経験だったな」と思える工場実習になりますよ。
今回の記事があなたの生活の参考に少しでもなりますように。