皆さんは、エコバックを使っていますか。レジ袋の有料化に伴い、エコバックを購入して持ち歩いている方、たくさんいると思います。私自身も買い物に行く時は自分でバックを持っていき、袋はほとんどもらわないようにしています。
今回は、皆さんに考えてみて欲しいことがあるのです。それは、「本当にエコバックはエコなのか」ということです。

「エコ」バックなんだから、エコに決まってるじゃん!

買い物の時にもらうビニール袋減るしエコじゃないの?
今回の記事では、エコバックが本当にエコなのかについて考えていきます。この記事を読めば、環境に優しい暮らしのためにどうすれば良いのか、ヒントを得ることができます。
では早速、一緒に「エコバックは本当にエコなのか」考えていきましょう。
エコバックは本当にエコなのか
「エコなのか」を考える前に、「エコ」の基準を決めましょう。キーワードとしては以下のようなことが挙げられると思います。
- 低炭素社会
- 3R(リデュース・リユース・リサイクル)
- 環境(大気・水・土壌など)に関わる汚染が少ない
- 自然と共生
地球温暖化の原因の1つとして考えられる二酸化炭素の排出が少ない社会だったり、3R活動で最終的にゴミになる物の量を減らしたり、環境汚染を抑えたり、自然とともに生きていったり。今回は、二酸化炭素の排出を含む環境への負荷とゴミの量で考えていきます。
初めに、環境にかかる負荷を考えます。エコバックが環境にかける負担は、その材料によって変わってきます。材質はコットン、不織布、ナイロンなど様々なものがあります。この中で、ファッションアイテムとしても取り入れやすいコットン製のエコバックを例に挙げます。英国環境庁が2011年に発表したデータによると、1枚のコットン製のエコバックの製造に必要な負荷は131枚のビニール袋の負荷と一緒です。つまり、131回以上エコバックを使わないと、ビニール袋よりも環境負荷が大きくなってしまうのです。環境負荷が小さい素材を選ぶと4回以上の仕様で大丈夫な場合もありますが、ビニール袋よりエコバックの方が製造に必要な環境負荷が大きいことを覚えておきましょう。
次に、ゴミの量を考えます。皆さん、今までもらったビニール袋はゴミにしていましたか? 9割以上の方の返事は「いいえ」だと思います。エコバックを利用するようになってビニール袋を貰わなくなった分、ゴミ袋を購入しているのではないでしょうか。ゴミを出す回数が変わらない場合、最終的にはエコバックの分のゴミが増えます。エコバックを使う方が、そのままだとゴミの量を増やしてしまうことになるのです。
つまり、エコバックを使うとそのままでは「エコ」ではなくなってしまうのです。
- エコバックは製造時の環境負荷が大きい
- エコバックを使うとエコバック分のゴミが増える
エコバックをエコなものにするには
エコバックがそのままだと「エコ」ではないことを説明しました。では、エコバックをエコに使うためにはどうしたら良いのでしょうか。
- 同じエコバックを長い間使う
- エコバックを選ぶ
- ゴミを減らす
同じエコバックを長期間使うことで、1回使用当たりの環境負荷を下げることができます。コットンのエコバックなら洗濯にかかる負荷を考慮しても150回以上使えば、ビニール袋よりもエコになるでしょう。
エコバックをきちんと選ぶことも大切です。エコバックを選ぶ時には、以下のポイントを確認してみましょう。
- 製造時に環境にかかる負担が少ない素材か
- 洗濯などで清潔さを保ちやすい素材か
- 重いものを入れても壊れづらい丈夫な素材か
- 持っている服装に合わせやすいデザインか
以上の点を確認すると、長い間使えるエコバックを選ぶことができます。
また、ゴミを減らすという基本的なことも大切です。「エコ」だからという理由で、使わないエコバックを購入したり、もらったりしていませんか。無駄なエコバックでゴミを増やさないように注意しましょう。
以上の3点を守って、エコバックを環境に優しいものにしましょう。
- 同じエコバックを長い間使う
- エコバックをきちんと選ぶ
- 必要以上にエコバックを持たない
まとめ
いかがでしたか。今回は、「エコバックは本当にエコなのか」を考えていきました。
エコバックは使い方に気をつけないと、ビニール袋よりも「エコ」ではなくなってしまいます。必要なエコバックをしっかりと選び、長期間使うことで、エコバックを「エコ」な物にしていきましょう。
皆さんの生活がより良くなりますように。今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。