皆さんは、片付けが得意ですか?
毎日新しい物が家の中に入ってくる現代社会。気がついたら家の中に物が溢れている。そんなことありませんか?快適な生活を送るためには、日頃から整理整頓をして、自分の持っている物の量を調整する必要があります。
私は以前は自分が何を持っているのか把握できない程、物をためていたマキシマリストでした。しかし、モノの手放し方を身につけてからは、しっかり自分の物を管理できるミニマリストになりました。やり方を身につければ、片付けができるようになると思いますよ。
この記事では、片付けのどのタイミングでどのように物を手放すのが良いのか、私の経験に基づいて説明します。
物の手放し方
物を手放すには、主に「捨てる」「譲る」「売る」の3つの選択肢があります。ここでは、それぞれの選択肢を具体的な方法とそのメリット・デメリットとともに説明します。
捨てる
リサイクル
リサイクルとは、資源として再利用することです。缶、紙、ペットボトルなどが有名ですね。
資源として捨てるメリットは、環境に優しいことです。日本は土地が限られており、ゴミの埋立地や資源の不足が問題視されていました。リサイクルして出せば、その問題を解決することができますし、ゴミの処理に必要なエネルギーを削減することができます。
資源として捨てるデメリットは、手間がかかることです。紙、アルミ、スチール、ペットボトル、など種類ごとに分ける必要がありますし、資源として使える状態にする必要があるからです。資源を回収に出すまでの手順もペットボトルを例にすると、
- 資源として使えるように洗う
- キャップと分ける
- 袋に入れる
- 指定の場所に置く
という感じになります。ペットボトルのように1つの物でも資源の種類が異なる場合、慣れるまでは作業が大変です。
ゴミ
資源にならないものをここではゴミとします。
ゴミとして捨てるメリットは、作業が楽なことです。リサイクルと異なり、細かく分類する必要も少ないからです、地域により多少の差はありますが、大抵は「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」の2通り。ゴミを出すまでの手順も、
- ゴミを2通りに分ける
- 袋に詰める
- 袋を指定の場所に置く
と非常にシンプル。この方法なら誰でもテンポ良く物を手放すことができます。
ゴミとして捨てるデメリットは、環境に優しくないことです。本来ならまだ使える物、資源になる物を活用しないからです。まだ使える物を捨てれば、その分新しい物が製造されます。製造にかかる環境負荷、ゴミを燃やしたり、埋め立てたりする環境負荷を考えると、ゴミを捨てるという選択肢は環境に良くありません。
譲る
知り合い
物を譲る方法の1つに、親戚や友達に譲るという方法があります。
知り合いに譲るメリットは、やり取りの際に相手を知っているから安心できることです。物を譲るためのやり取りをする場合、住所、メールアドレス、電話番号などの個人情報を相手に伝えなければいけなかったり、実際に会って受け渡しをしたり、リスクが伴う場合があります。しかし、元から知っている人であれば、そのリスクは大きく下げることができます。
知り合いに譲るデメリットは、「知り合いだから」と物を譲り受けてくれる人がいることです。譲る側からすれば、もらってくれる方がいるのは非常に嬉しいことです。しかし、受け取る人が必要としていないのに物を受け取るのは、その人の負担になります。知り合いだからこそ、お互いにメリットのあることをするべきではないでしょうか。物を譲る場合は、相手が優しさで「もらうよ」と言っていないか注意しましょう。
掲示板
物を譲る方法の1つに、掲示板で人を探して譲るという方法があります。
掲示板で譲るメリットは、多くの人に閲覧してもらえることで、譲り先が見つかる可能性が高いことです。
掲示板で譲るデメリットは、取引のやり取りに手間がかかることです。
「ご自由にどうぞ」箱
「ご自由にどうぞ」箱は、自分の不要な物を箱に入れて、「ご自由にどうぞ」のメッセージとともに家の前や職場に置いておくという方法です。
「ご自由にどうぞ」箱で譲るメリットは、自分の手間を省けることです。不要なものを箱に入れておくだけ。
- 分別の必要なし
- 譲り先を探す必要なし
- 物を渡しに行く必要なし
他の方法だと必要な作業が全く必要ないので、手間をかけたくない場合に最適です。
「ご自由にどうぞ」箱で譲るデメリットは、時間がかかったり、譲り先が見つかる物が少なかったりすることです。箱を置く位置にもよりますが、家の前だと人通りは限られますし、職場も人が限られています。
売る
リサイクルショップ
不用品を売るとなった時、候補として一番に上がるのがリサイクルショップだと思います。本ならブックオフ、服ならセカンドストリートなど様々なお店が全国にあります。
リサイクルショップで売るメリットは、ほとんど手間をかけずにお金を手に入れられることです。手順も非常にシンプル。
- 店に持っていく
- お金をもらう
以前は、査定の間店内で待っている必要がありましたが、最近では、電子マネーの普及に伴い、買取金額を電子マネーで受け取れるようになり、店内で待機する必要がなくなりました。電子マネーでの受け取りには手数料がかかる場合が多いですが、時間の節約には最適です。電子マネーによる受け取りなら、物を店に持っていくだけでお金がもらえるので非常に楽。
リサイクルショップで売るデメリットは、あまりお金にならないことです。手間がほとんどかからない分、手間賃が買取金額から引かれているからです。メルカリなどで自分で売ると利益が300円になる服も、リサイクルショップで売ると5円にしかなりません。
フリマ
実際にフリーマーケットに出店するか、メルカリやラクマなどのフリマアプリを使う方法です。ここでは、フリマアプリについて説明します。
フリマで売るメリットは、高く売ることができることです。リサイクルショップだと手間賃を取られる分、売上がかなり抑えられてしまいますが、フリマアプリでは販売手数料と送料以外は引かれません。
フリマで売るデメリットは、手間がかかることです。自分でほとんどの作業をしなくてはいけないため、時間がかかります。
- 商品を出品する
- 購入者とやり取りをする
- 梱包をする
- 発送をする
- 評価をする
他の方法と比べてもかなり多い手順です。
掲示板
ジモティーなどの掲示板を利用して、譲り先を探す方法です。
掲示板で売るメリットは、手数料がかからないことです。フリマアプリの場合、そのサービスを利用するのに売上から手数料が引かれますが、掲示板の場合は、引かれないことがほとんどです。そのため、リサイクルショップでは値段がつかず、フリマサイトだと安すぎて販売できない物でも売ることが可能です。
掲示板で売るデメリットは、やり取りが大変なことです。知らない人と取引の日時を決めたり、値段を決めたりしなくてはなりません。また、個人情報のやり取りをすることもあるため、リスクが伴います。
片付けの進度による方法の選び方
物を手放す時の方法がたくさんあることを説明しましたが、それぞれどのような時に利用すれば良いのでしょうか。ここでは、片付けの進度による方法の選び方を説明します。
片付け序盤
片付け序盤は、とにかく捨てましょう。
片付け序盤はスピード勝負です。仕事で成果が見えないと、なかなかやる気になりませんよね。片付けも一緒です。片付けの成果が見えず、途中で片付けをやめてしまう人がかなりいます。何回も片付けをするのは大変なので、最初はテンポよく片付けて「あ、なんか綺麗になった」と感じましょう。
物の手放し方で1番簡単で早いのが、捨てることです。もし捨てることに罪悪感があるのなら、資源だけ分別してリサイクルしましょう。リサイクルするだけでも、ゴミとして捨てるものがかなり減りますよ。
片付け中盤
片付け中盤は、できるだけ他人に譲るか、リサイクルショップに持っていきましょう。
片付けの成果が見えてきたら、余裕が生まれてきます。今までよりスピードを少し落としても大丈夫なので、他人に譲ったり、リサイクルショップに持って行ったりして、物の価値を活かしてあげましょう。この時、物を「高く売ろう」と思うと手間がかかりすぎて、片付けの手が止まってしまう原因になります。
私は片付けの中盤から、安価な物でもメルカリでとにかく売ろうとしていました。安価な物はなかなか売れないので、途中でめんどくさくなってしまいました。せっかくの片付けの勢いを止めないように、「高く売る」ということはあまり考えないようにしましょう。
片付け終盤
片付け終盤は、売れそうなものはフリマアプリなどを利用して売っていきましょう。
片付けの終盤まで残っているものは、価値のある物が多いです。多少手間をかけて売っても、十分に利益が出ます。リサイクルショップだと、売上が小さくなってしまうので、自分でフリマサイトで売りましょう。
1度、この状態までくれば、手放す時も高い価値が残るであろう物を購入するようになるので、フリマサイトで売って、その売上金を使って新しい物を安く手に入れるという流れを作ることができます。
まとめ
今回は、物の手放し方を紹介しました。
- 片付け序盤→片付けのスピードを優先して、捨てる。
- 片付け中盤→余裕が生まれる分、譲ったり、売ったりする。
- 片付け終盤→残ったものは価値が高いことが多いため、しっかり売る。
物を上手に手放せれば、片付けがより進み、快適な生活に近づくことができます。しっかり物の手放し方を覚えておきましょう。
この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。